2023.1.13 - 2.10
Natural Compositions
Installation >>
場所:nca | nichido contemporary art
会期:2023年1月13日(金) - 2月10日(金)
営業時間:火 – 土 11:00 – 19:00 (日・月・祝日休廊)
出展作家:黄品玲 Pin-Ling Huang / 坂本和也 Kazuya Sakamoto
nca | nichido contemporary artは黄品玲(ホワン・ピンリン)と坂本和也による二人展を開催いたします。
ホワンの描く風景画は、描き溜めたスケッチブックをもとに新たな世界を創ります。流れる筆致と厚い絵の具の層によって揺れ動く空間を構成し、具象と抽象を行き来するイメージは、視点を変えるたびに新しい表情が見えてきます。ホワンの風景を構成する要素には自身のバックグラウンドや旅先での記憶、日常生活が盛り込まれています。風景を純粋に再構築するのではなく、それらの要素を小さく散りばめて露出させることでイメージの規則性を解き、懐かしい場所のようでどこでもない、新しいあるいは未来の風景を描いているようです。
坂本はこれまで自身の趣味である水草の飼育、観察を通して生態系の構成要素のなかに人間の社会環境との類似性をみたことから、植物をモチーフにして絵画を制作してきました。複数の色彩を用い、複雑に層を重ね、綿密に時に即興的に描かれる多種多様の植物は、生命を維持するために変容を繰り返す進化の過程を描いているようです。各々が存在感を残しながらも調和された色彩によって構築された画面からは、絶妙にバランスを保ちながら共存する生命の強さ、エネルギーもあらわれます。
本展では自身の環境と向き合い、過去と現在を行き来しながら人間と自然との関係を考察する上記2人のアーティストに焦点をあて、私たちを取り巻く世界で今起きている問題やその先のより良い未来のための新しい思考、可能性を模索します。
本展では未発表最新作を発表します。
ピンリン・ホワン | 黄品玲
1986年台湾、新竹市生まれ。2014年エコールデボザール(フランス国立高等美術学校)で絵画を学び、現在は台湾の新竹市を拠点に制作しています。2022年11月から黄金町アーティストインレジデンスプログラムに参加しており、1年間滞在する予定です。
主な個展に、“Paysages en Mouvance / Pensées Figées “, galerie nichido Taipei (2022), “Dreams Rise From the River Surface", nca | nichido contemporary art, 東京 “Unknown Road”, Kuandu Museum of Fine Arts, 台北 (2019), 主なグループ展 に、"Sound Talks: Local Soundscape Collecting Project", Hong-Gah Museum, 台北 (2021) “A Place of One's Own” JuMing Museum台北 (2016), “What Are We Mapping”, The Pier-2 Art center, 高雄(2014), “Melting Potes! 2013”, Musee du Montparnasse, パリ(2013), “The Islands of The Day Before”, Kuandu Museum of Fine Arts, 台湾 (2013) など。
坂本和也
1985年鳥取県生まれ。名古屋芸術大学大学院で絵画を学び、2017-18年には文化庁海外派遣制度にて台北に派遣、1年間滞在制作をしています。現在は鳥取県米子市を拠点に制作しています。
主な個展に、”Spring ephemeral”, nca | nichido contemporary art、東京(2020),” Symbiosis” / galerie nichido Taipei、台北、(2018), “Landscape gardening”, 米子市美術館 (2017), 主なグループ展に、"ヤンオカ vol.2 ", MtK Contemporary Art、京都 (2022)、”Next World―夢みるチカラ タグチ・アートコレクション× いわき市立美術館” いわき (2021), “Identity XIII - Je t'aime… moi non plus -アートを巡る「愛」の旅- ―curated by Daisuke Miyatsu―” , nca | nichido contemporary art、東京(2017), “Some Like It Witty”, Gallery EXIT、香港 (2014) など