2018 6.29 - 8.4
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オープニングレセプション
6.29 (金) 18:00 - 20:00
*オープニングトーク (遠藤水城氏): 6月29日(金)19:00 ~ 約30分
この度、nca | nichido contemporary artは、Identity XIV curated by Mizuki Endo – 水平線効果 – を開催いたします。毎年ゲストキュレーターを迎え、さまざまな視点から”Identity”というテーマについて考察する同展、今年はヴェトナム・ハノイ市にあるVincom Center for Contemporary Art (VCCA)の芸術監督を務める遠藤水城氏に企画をお願いしました。
会場:nca | nichido contemporary art
会期:2018年6月29日(金)-8月4日(土)
営業時間:火 – 土 11:00 – 19:00 (日・月・祝 休廊)
レセプション:6月29日(金)18:00 – 20:00
*オープニングトーク (遠藤水城氏): 6月29日(金)19:00 ~ 約30分
参加アーティスト: 春のカド(内田百合香、小山維子、竹下昇平、村松佑樹、山崎由紀子)
草光信成、ヴィック・ムニーズ、中屋敷智生、パブロ・ピカソ
キュレーター: 遠藤水城(日本シリーズ第4戦)
設営協力: 五野井郁夫、岩瀬幸子、蔵屋美香、眞島竜男、大野左紀子、大澤竜太、塩原将志、田口美和
公開動画制作 青山真也
協力: 雑賀小学校(島根県松江市)
*展覧会開催に合わせて、YouTube上にて動画「展覧会設営の水平線効果」を公開いたします。展示と併せてぜひご覧ください。(https://www.youtube.com/channel/UC08iMn5VlP2o9ro9aoyI4rg)
本展は、平面作品のみで構成される。
草光、ピカソ、ムニーズはいずれも日動画廊ならびにnca | nichido contemporary artの歴史において重要な役割を果たしており、また、その作品たちは日本のアートシーンの一断面を照射するものでもあるだろう。
そういった作品たちは、展示されるべきものとしてあらかじめ用意されている。
そこに春のカドという運動体と、中屋敷智生という特異な画家が、自身の作品を携えてやって来る。
設営が始まる。構成が必要となる。絵画を壁にかけるという、ただその一つの実践に、歴史も、政治も、美学も、イデオロギーも、批評も、反省も、つぶやきも、思いやりも、不信も、理想も、現実も、全てが動員されていく。
だが、この渦の中でも凪いでいる、静止した一つのラインがある。それを基準線としよう。その線の先に何があるかはわからない。それこそが水平線であり、私たちのなけなしの努力とその線はいつも同時に現れる。
遠藤水城 Endo Mizuki
2004年、九州大学比較社会文化研究学府博士後期課程満期退学。2004年art space tetra(福岡)、2005年Future Prospects Art Space(マニラ)、2007年遊戯室(水戸)などのアートスペースの設立に携わる。 2004〜2005年、日本財団APIフェローとしてフィリピンおよびインドネシアに滞在。2005年、若手キュレーターに贈られる国際賞「Lorenzo Bonaldi Art Prize」を受賞。Singapore Biennale 2006ネットワーキング・キュレーター。2007年、Asian Cultural Councilフェローとして米国に滞在。同年より2010年までARCUS Projectディレクターを務める。2009年、福岡アジア美術トリエンナーレ協力キュレーター。ヨコハマ国際映像祭2009キュレーター。2011年、「曽根裕展:Perfect Moment」(東京オペラシティアートギャラリー)ゲストキュレーター。2011年より東山 アーティスツ・プレイスメント・サービスエグゼクティブ・ディレクター、国東半島アートプロジェクトレジデンス・ディレクター。2017年よりヴェトナム・ハノイ市にあるVincom Center for Contemporary Art (VCCA)の芸術監督に就任、現在に至る