Identity Ⅴ- curated by Hiroshi Minamishima -

Identity Ⅴ
- curated by Hiroshi Minamishima -

2009 6.26 - 7.25

* レセプション:
6/26(金)18:00 - 20:00


参加アーティスト:
ダニエル・リー、ジョージナ・スター
マッカラム & タリー / ヴィック・ムニーズ ジャン=リュック・モーマン / 宮嶋 葉一
陸 根丙 / 安 美子 / 田中 栄一
(順不同)

Press Release

Identity Ⅴ
―Curated by Hiroshi Minamishima―

会場:nca | nichido contemporary art
会期:2009年6月26日(金)-7月25日(土)
営業時間:火 – 土 11:00 – 19:00 (日・月・祝 休廊)
レセプション:6月26日(金)18:00 – 20:00
参加作家;ダニエル・リー、ブラッドレー・マッカラム & ジャクリーヌ・タリー、ジャン=リュック・モーマン、ジョージナ・スター、ヴィック・ムニーズ、宮嶋 葉一、陸 根丙、安 美子、田中 栄一 (順不同)

この度、nichido contemporary artは、グループ展、”Identity V”を開催いたしますのでご案内申し上げます。第5回目となります今展覧会は、女子美術大学教授 / キュレーター、南嶌宏氏からの視点における”Identity”をテーマに、南嶌氏キュレーションによる9名の作家の作品を発表いたします。

アイデンティティの影をめぐって
私が私と重なるときに、
私が世界と重なるときに、
小さき影がどこからともなく忍び寄る。
彼/彼女は私と私のその超薄の狭間に滑り込み、
やがて、私が私であることの、
小さき抗いのような、違和感だけを残し、
どこかへ溶け、消えていってしまうのだ。
アイデンティティの影。
私はその影に支配され、
そして、私が私であることを、
さらに欲することになる。
私が私と重なるときに、
私が世界と重なるときに、
声なき影がどこからともなく呼びかける。
彼/彼女は私と世界をつなげる言葉を宙づりにして、
その言葉の真なる音を紡ぎだす。
私は私と真に重なるために、
そして、世界と真に重なるために、
アイデンティティではなく、
アイデンティティの影と、その声を追うことになる。
私が一枚の絵と重なるときに、
影はどこにその姿を潜めるのか。
そして、いかなる声で世界を読み上げようとするのだろうか。
南嶌 宏(女子美術大学教授、本展キュレーター)


 
<南嶌 宏氏>  筑波大学芸術専門学群芸術学専攻卒業。インド放浪を経て、いわき市立美術館、広島市現代美術館の運営に参画する。1993年にカルティエ現代美術財団奨学金を得てパリへ留学。2000年から熊本市現代美術館の運営に参画し、2002年より同美術館学芸課長・副館長・館長を歴任。2008年4月より女子美術大学芸術学部芸術学科教授。国際美術評論家連盟理事、全国美術館会議理事。プラハ国際現代美術トリエンナーレ2008国際キュレーター、第53回ヴェネチア・ビエンナーレ美術展日本館コミッショナー

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