ギャリー=ファビアン・ミラー

ギャリー=ファビアン・ミラー

2008 07.25 - 08.23

"Year2", 2007, 51x41cm, Light, oli, Dye Destruction print
Press Release

ギャリー=ファビアン・ミラー 展/Garry Fabian Miller
会場 nca | nichido contemporary art
会期 2008年7月25日(金) - 8月23日(土)
営業時間 火-土 11:00 - 19:00 / 日祝月 休廊

2008年7月25日(金)初日は、20:00までお飲み物をご用意して、お待ちしております。

この度、nca | nichido contemporary artは、イギリス出身のアーティスト、ギャリー=ファビアン・ミラーによる第2回新作個展を開催いたします。ミラーの作品は、カメラを用いず、光を感じる物質が塗布された印画紙に、直接独自の手法で像を定着させる独特の技法によって制作されます。純粋な光を追求し、複雑な技術や媒体を取り除かれた作品は静寂感があり、世界中の人々を魅了しています。
今展覧会では、新作シリーズ“Year 2”に加え、前シリーズ“Year 1”からの作品も展示し、ミラーの作品の移り変わりをご紹介できる展示となっています。ミラーの代表的な作品を計17点を発表致します。 
「私は昨日、太陽の光が教会の床のグラナイトに落ち、白い百合に届いていたことを思い出す。その瞬間を思い出しながら、私が愛でるそれらの出来事が、ある種の感情を私に喚起する。(暗室の)暗闇のなかで、私はその感覚を思い起こし、それを光だけで実現する方法を探るのだ」
/(OBSERVANCES展[1995]でのミラーの文章より)

自然との深い関わりのなかで看取される光の豊かさが、ミラーという芸術家をとおして「光の画」に転じる。その画は、暗闇で作り出されるが、閉ざされているのではなく、常に光の宇宙へと開かれている。ミラーの作品が私たちの心の琴線に触れるのは、その光がなにか普遍的なものへと通じているからなのである。/(深川雅文 川崎市市民ミュージアム学芸員)

<Garry Fabian Miller / ギャリー=ファビアン・ミラー略歴>
イギリス・ダートムーア在住。2005年にはヴィクトリア・アンド・アルバート美術館にて、マーチン・バーンズ氏にキュレーションによる回顧展「Becoming Magma」を開催、同時にモノグラフ、「Illumine」が刊行された。近年の主な展覧会はイギリス・コーンウォール(Newlyn Gallery)アメリカ・テキサス(Goss Gallery)、スコットランド・エディンバラ(Ingleby Gallery)など。作品は、イギリス・ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館、アメリカ・ボストンのフォグ美術館、アメリカ・オハイオ州のクリーブランド美術館などにコレクションされている。

<Selected solo exhibitions>
Year One, Newlyn Art Gallery, Newlyn, UK(2008)/ Garry Fabian Miller & Edmund de Waal, Ingleby Gallery, Edinburgh, UK(2007) / Goss Gallery, Dallas, Texas, USA(2006) / Becoming Magma, London, Victoria ans Albert Museum, UK(2005) / Real in the World, University of Warwick, Mead Gallery, UK(2005) / Illuminator, London, Hamiltons, Gallery, UK(2005) / Tracing Light, Cleveland, Ohio, Cleveland Museum of Art, USA (2004)/ Northern Suns Golden Storms, Tokyo, nca | nichido contemporary art(2004) / Blue, Gold, London, Hamiltons Gallery, UK(2004) その他多数。

©2009 nca | nichido contemporary art. All Rights Reserved.