クレア・ランガン -Metamorphosis-2007 10.13 - 11.02 |
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Clare Langan / クレア・ランガン
“Metamorphosis”
開催場所: nichido contemporary art
会期: 2007年10月13日(土) - 11月2日(金)
営業時間: 火-土 11:00 - 19:00 (休廊 日,月,祝)
レセプション: 2007年10月13日(土)18:00 - 20:00
この度、nca | nichido contemporary artは、Clare Langan / クレア・ランガン(アイルランド)による第2回目の個展、「Metamorphosis」を開催致します。
ランガンの強烈に洗練された作品は、詩的な空気が漂い、哀愁に満ちた風景で、自然のもつエネルギーに反して、私たちの壊れやすい存在の本質を捉えています。幻想的で夢の世界のような構成は、独特の色づかいと相まって、静かに見る者の現実と非現実の境界をあいまいにさせます。
今回発表される新作、「Metamorphosis / メタモーフォシス」 は、2003年に壮大なスケールで高く評価された3部作の映像作品、”A Film Trilogy”が終結したところからそのストーリーが始まります。虚空の都市景観から雪の積もった部屋、そして凍った世界へ導かれていく映像のなかで、自然に内在する破壊と再生の循環が描かれます。この破壊の根元にあるのは人類の存在そのものであることが明白に表現されます。
また、ランガンは初期のモノクロのガラスプレート写真や中世日本の水墨画に着目し、独自の表現方法によって作品のなかに取り入れ、さらに映画的手法によって空間や音、光を演出しています。
(作曲;Jurgen Simpson / ユルゲン・シンプソン)
*今展覧会では、映像作品と写真作品によって構成されます。
作家略歴:1967年アイルランド生まれ。 ダブリンのFine Art at the National College of Art and Designを卒業後、ニューヨーク大学にて学ぶ。現在ダブリンを拠点に映像インスタレーション作家として世界的に注目を集めてる。2003年に完結した三部作、”A Film Trilogy”はMOMAニューヨーク、(2003)Royal Hibernian Academy、ダブリン、第25回サンパウロビエンナーレ、(2002)テイトリバプールビエンナーレ、(2002)東京都写真美術館(2004)、nca | nichido contemporary art(2004 )などで多数発表され、さらに作品のひとつは、IMMA(アイルランド近代美術館)のコレクションとなっている。さらに本新作、”Metamorphosis”はオーバーハウゼンインターナショナルフィルムフェスティバルでプリンシパルプライズを受賞、その後Lyon Biennale,フランス、Houldsworth, ロンドン(2007)にて発表された。
*Supported by Tokyo Roki,co., Ltd
作品に関するお問い合わせは、担当:長谷川までお願い致します