カーター・カステラ -Fabulous Anger-2005 12.22 - 12.22 |
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カーター・カステラ「ファービュラス・アンガー」展
Carter Kustera "Fabulous Anger"
nichido contemporary art
2005年11月18日(金)~12月22日(土)
営業時間 火-土 11:00 -19:00 休廊 日・月・祝
アーティストレセプション 11月18日(金) 18:00 - 20:00
nichido contemporary artは、カーター・カステラによる「ファービュラス・アンガー」展を開催いたします。日本における初の個展となる本展覧会では、約10点のペインティングを発表します。
カーター・カステラは、都会で起こるさまざまなシーンを特有の風刺によってシャープに浮かびあがらせます。彼が描くペインティングは、人々の「表面」だけを覆い綺麗なシーンを作り出すファッション広告に反して、ギャング抗争、家庭における暴力、感情のもつれによる犯罪、といった都市におけるトラブルのありさまを背景に描きながら、彼らが「高価」かつ「洗練された」ファッションを身に付けている様子を表現します。
代表作「キル・バイ・アート」(アートによって殺される)では、一人の女性が、ロバート・ロンゴ作の踊っている、もしくは死にかけている人物の絵に倒されて下敷きになっている模様が表されています。彼女が身に付けている「洋服の値段」などの詳細に加え、「自分が最も好むものは、常に一番危険なものだ」というキャッチコピーが添えられています。
このようにカステラは、さまざまな暴力の被害者たちの姿を高価でトレンディなファッションと供に表現し、かつその行為に対して「値段」という目に見える価値を付帯することで、消費社会をアイロニックに捉えます。
略歴
1962年、カナダ、オンタリオ生まれ。現在、ニューヨークに在住し活動している。トロントのオンタリオ・カレッジ・オブ・アートを卒業後、カナダ、アメリカのみならず、フランス、スペインなどで数多くのグループ展に出品し、1992年には初の個展となる「Domicide」をニューヨークで発表。2003年には、個展「Fabulous Anger(ファービュラス・アンガー)」をアトランタで発表。また1997年には、バンドU2のワールドツアー「Pop」においてコンピューターアニメーションを担当し、バーニーズ・ニューヨークのショーウィンドーも飾るなど活躍の幅を広げています。
■ オープニングにあわせ作家が来日します。作品に関するお問合せは担当:竹田までお願いします。